世の中のスピード感は年々加速するばかり。
多くの人達が時間に追われ、生き方に合理性を求めすぎて「大事な遠回り」を端折ることが当たり前になっています。
近道ばかりを探しても結果的にネガティブなものに影響されやすいです。焦らず、急がず、柔軟であることが「TAO」に愛される生き方というもの。
無駄や遠回りに見えるものが、蓄積し、醸成し、自らの血肉になるのです。
突き進む姿勢は尻込みするよりも望ましく見える。しかし、考えること、感じることを放棄するための前進は、まるで墓場を見つめたまま全力疾走しているかのようです。
合理性だけを追求した先に人の幸せはないと思います。
無駄や遠回りを楽しみながら、最後にはちゃっかり目的を果たし(或いは道半ばでも)、それを分かち合うことができる人に恵まれたなら、それが人生の勝者といえるのではないでしょうか。